408302

CHERRY個展「あたらしい保健体育」

2019年6月16日(日)― 6月30日(日)

CHERRY

「あたらしい保健体育」

会期:2019年6月16日(日)―6月30日(日)※会期中無休

時間:平日15:30-20:00、土日13:00-19:00
※ オープニングレセプション:6月16日(日)17:00-19:00
入場料:無料

会場:408302
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町9番17号 TOC第3ビル 408号室

この度、渋谷にあるスペース408302では、アーティスト・CHERRYの個展『あたらしい保健体育』を開催します。
CHERRYは1998年生まれ。高校時代にフェリックス・ゴンザレス=トレスの作品《Untitled (PerfectLovers)》を知り、感銘を受けます。幼少期より飼い犬に恋愛感情を抱くなど、人間以外の生物や物質にさえ強い情動を覚えていたCHERRYにとって、軽やかな手付きで無機物に感情を託すトレスの作品は強く心に刺さり、美術を志すきっかけとなりました。
デビュー展となる本展では、《LOUNDRY・花ビラ大回転式》の展示・パフォーマンスを通じて、既成の概念にとらわれない性的充足手段、すなわち「新たなセックス」を提案します。
CHERRYは日頃からコミュニケーションの一環としてパートナーの下着を自らの手で洗濯しており、下着を慈しみながら洗う行為から得る充足感を広く伝えたいと考えると同時に、世間では変態として忌み嫌われる存在である下着愛好家の持つ性欲の構造に関心を抱いていると言います。また、今年2月にフリマアプリ「メルカリ」において「青少年保護・育成および衛生上の観点から」「新品であることが証明できない下着類」が出品禁止となったことも本展構想のきっかけとなりました。(※1)
CHERRYの行う愛情表現はともすれば一方的で身勝手なものであり、彼が自身を客観的に見る際はその一方向性について「性的加害者」という言葉を自覚的に用いて説明しています。しかし、愛情表現や性の発散において他の方法を模索せずに無自覚にセックスに興じ続け、それを双方向的なものだと認識してきた私たちこそがある意味では「性的加害者」だったのではないかとCHERRYは問いかけます。
下着を洗う行為で性的に満たされることは「異常」なのか。日常に横溢するセックスは「正常」なのか。世間では「異常」とされる嗜好を自覚するCHERRYだからこそ提示可能な「新たなセックス」を体験しに、ぜひ足をお運びください。

※1 メルカリ「新品下着の出品方法についてのお知らせ

CHERRY|チェリー
1998年生まれ。自身に対し性的加害者であるという自覚を持つ。性的倒錯者がどのようなプロセスを経て性衝動を発散させるべきか、なぜ異常嗜好が生じるのかを当事者の目線で考察している。“Sexodus”/「新たなセックス」を掲げ、形式化した既存の性行為からの脱却と、性器や肉体に捉われない本質的な交わりを目指して活動している。

本展に関するお問い合わせ:
CHERRY
mail:matsug1cherry.h@gmail.com